すずき小児科・アレルギー科

問診票ダウンロード

  • 神奈川県横浜市旭区二俣川1-45-76坂本ビル1階
  • 045-360-7750

ブログ

すずき小児科・アレルギー科

MENU

HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)のお話(小学6年生〜高校1年生の女の子がいるご家庭へ)

2020年10月27日更新

こんにちは。横浜市旭区二俣川のすずき小児科・アレルギー科院長です。

 

ここでは、HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン(子宮頸がんワクチン)のお話をしたいと思います。

小学校6年生~高校1年生相当の女の子定期接種の対象です。 小学校6年生または中学1年生になったら(遅くとも高1の9月末までに)初回接種を受け、1~2か月の間隔をあけて2回目、初回接種の6か後に3回目を接種します。 サーバリックスとガーダシルの2種類があります。サーバリックスもガーダシルも頸がん予防効果は同じようにあり、どちらでも大丈夫です。細かな違いは接種を希望されるかた皆さんにご説明致します。

 

HPV感染を防ぎ、子宮頸がんなどの発生を防ぎます。子宮頸がんは毎年1万人がかかり、3000人が亡くなる、命に関わる病気です。20〜30代の若い女性に増えています。小さいお子さんがいる女性に多く発症するため、マザーキラーとも呼ばれています。

日本では、HPVワクチンは20134月に定期接種となりました。その2か月後にワクチン接種後の原因不明の慢性疼痛などを伴う有害事象報告があり、一時的に”積極的な接種勧奨”が中止されています。その結果,12〜16歳の日本の少女たちの間でのHPVワクチン接種希望者がほとんどいなくなりました。※予診票・案内が市から送付されないので、小学6年生になったら当院にお申し出ください。

 

その後の状況があまり報道されないため、一度整理してみたいと思います。

①日本で報告された有害事象(慢性疼痛、運動障害など)から回復していない人は、10万人接種したら2人くらいの頻度だった。

②ワクチン成分が原因ではなく、針を刺した痛みの刺激や不安(心身の反応)によるものとの見解が発表された。

③接種再開にあたって不可欠となる接種後に生じた症状に対する診療体制・相談体制などの専門機関が全国的に整備された。

 

☆接種することのリスクと子宮頸がんにかかることのリスクを比べて、冷静に判断することが必要です。保護者の方だけでなく、ワクチンを受ける思春期の子どもたち自身が予防接種の必要性を十分に理解することも大切です。

 

**************************************************

HPVについて、もうちょっと詳しく説明します。

HPVはごくありふれたウイルスで、性交渉を経験する年頃になれば、男性も女性も、多くの人はHPVに感染します

HPVに感染した人のうち一部で、子宮頸がんに進行します。特に進行が早いのが、16型と18型です。日本で使われているワクチンでも、予防できるタイプです。初めての性交渉を経験する前に接種するのが最も効果的です。

 

HPVワクチンが普及した先進国では子宮頸がんの発生がかなり減っている一方、日本だけがこのワクチンの接種率が低く、子宮頸がんの発生と死亡者数が増え続けており、世界的に非常に心配されています。海外ではさらに効果的な9価ワクチンが接種されています。この9価ワクチン(シルガード)は、2020年7月に日本でも安全性と有効性が評価され、販売製造が承認されました(定期接種への使用はまだ認められていません)。

 

子宮頸がんは、早く見つけることができれば比較的治療しやすいといわれていますが、がんであることには変わりがなく、働き盛りの、あるいは妊娠中や子育て中の女性から、がんが発見されれば、心身に大きなダメージを負います

症状があまり出ないため、見つかったときには致命的なことも多く、子宮頸がん検診に行くことも大切です。ですが、ワクチンを接種して、感染しない、させないことも大切なのです。

 

すぐにHPVワクチンに対する認識が変わるものではないと思います。ワクチンへの不信感を払しょくし、接種したいと思うまでの道のりは簡単ではありませんが、正しい知識をもった上で、接種するか、しないか決めることが大切だと思います。

 

☆YOKOHAMA HPV PROJECTというページに、とても詳しく載っていますので、ぜひご覧ください。

☆打つかどうか判断できず悩んでいる方は、どうぞお気軽にご相談ください。

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ