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新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチンについて

こんにちは。横浜市旭区二俣川にあります、すずき小児科・アレルギー科です。

 

新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチンに関して、日本ではまだ情報が多くありませんので、海外のデータ(Pfizer-BioNTech社、Moderna社)を中心に、どのような性質のワクチンか、現時点でわかっていることをまとめてみました。

 

 

<接種すべきなのは?>

COVID-19は全ての年齢層に影響があるため、優先接種対象者(医療従事者、65歳以上の高齢者、基礎疾患のある人、高齢者施設などの従事者)が接種した後、禁忌事項がない人は全員接種する必要があると言われています。

 

 

<どのようなワクチンか?>

これまで私たちが使用してきたワクチンは、ウイルスの一部を病原性をなくした上で接種する不活化ワクチン、ウイルス自体を病原性をなくした上で接種する生ワクチンがメインでした。今回は新しい、mRNAワクチンという種類のワクチンです。このタイプのワクチンは10年以上研究されてきましたが、承認された(有効性や安全性が証明されて多くの人に接種される許可が出た)のは初めてです。

ワクチンの主成分はmRNAと呼ばれるウイルスのタンパク質を作成するための遺伝情報で、糖質、塩、脂質などが添付されています。防腐剤(チメロサールなど)や卵タンパク質を含みません。保管には特別に低い温度が必要で、接種時は解凍して接種します。

 

このワクチンを打つと、mRNAがヒトの細胞にウイルスタンパク質を作らせます(このタンパク質自体は無害です)

次に、このタンパク質が免疫細胞に取り込まれ、抗体が作られます(このため、リンパ節が腫れることがあります)。

これにより、私たちの細胞はウイルスに感染せずに抗体を作り、将来ウイルスが体に侵入するのを防ぎます。

生きたウイルスを用いていないので、ワクチンによっ新型コロナウイルスを発症することはありません。

 

 

<接種のやり方は?>

腕の上側(上腕三角筋)に筋肉内注射(深めの打ち方)を行います。

3〜4週あけて、2回接種を行います。2回目の接種が予定されていた間隔より伸びてしまった場合でも、ワクチンは有効と考えられています。

 

<効果は?>

2回接種した場合、予防効果は人種・年齢にかかわらず、95%の発症予防効果があるとわかっています。

1回接種では不十分な可能性があります。

 

 

<ワクチン接種すればマスクなしでも大丈夫?>

他者への感染性を減らせるかどうかや、ワクチンの有効性がどれくらい続くかが明確ではありません。予防接種を受けても、タイミングや体質によっては感染し、症状がなくてもウイルスを広める可能性があるということです。マスクの装着や手指衛生、密になるのを避けるような行動は継続する必要があります。

 

<ワクチンを接種してはいけない人は?>

アレルギー歴

1回目の新型コロナウイルスワクチン接種で重症なアレルギー反応があった人は2回目を接種できません。

ポリエチレングリコールを含む薬剤(モビコールなど)かポリソルベート(乳化、分散化、可溶化剤としてパン、ケーキミックス、サラダドレッシング、ショートニングオイル、チョコレート等に広く利用されているもの)に即時型アレルギー歴のある人は禁忌とされます。

その他のワクチンに即時型アレルギー歴があった場合には、禁忌ではありませんが、リスクを十分に考慮し、接種についてかかりつけ医に相談してください。

 

COVID-19曝露が判明して隔離中の人

隔離が終了するまで待つ必要があります(老人 ホーム、刑務所、ホームレスシェルターなどのグルー プ環境に住んでいる場合を除きます。この場合、隔離期間中でも接種することができます)。

 

別のワクチン(非COVID-19ワクチン)を接種して間もない人

COVID-19ワクチンを接種する前に少なくとも14 日、待つ必要があります。同様に、COVID-19ワクチンを接種した場合、他のワクチン(非COVID-19ワクチ ン)を接種する前に少なくとも14日、待つ必要があります。

 

16歳未満の人:

治験の対象外で、充分なデータがないからです。

 

<リスクとメリットを検討してワクチンを接種する可能性のある人 >

• 何らかのワクチンまたは注射薬に対する重度のアレルギーを起こしたことがある人(接種後30分間観察するなどの対策が必要です。)

妊娠中の女性(安全性のデータは限られています。妊娠中の女性がCOVID-19に感染した場合、妊娠していない女性と比較して、合併症を発症するリスクが高くなりますのでワクチン接種のメリットは大きいと考えられています。COVID-19ワクチン研究では、36名の参加者が妊娠をしていたにも関わらずそれを知らなかったか、研究の途中で妊娠しました。この少数の女性において、副作用は見られず、ワクチンは有効でした。)

母乳育児中の女性(安全性のデータは限られています。ただし医療従事者などワクチン接種の推奨者で希望があれば、接種は可能と考えられています。)

免疫不全と診断されているか、免疫抑制療法を受けている人(現時点では安全性や有効性が確立していません。ただし、ワクチンに対する他の禁忌事項がない場合、安全性が不明であり有効性が劣る可能性を説明して了解が得られれば接種は可能と考えられています。)

抗凝固剤使用中の人(出血の恐れがあります。細い針を用いて接種し、接種部位を揉まず、少なくとも2分以上は圧迫止血すれば可能と考えられています。)

 

 

<副反応>

局所症状として、接種部位の痛み、腫れ、発赤、接種した側の脇の下のリンパ節の腫れ。全身症状として発熱、倦怠感、頭痛、寒気、筋肉痛、関節痛が現れることがあります。80〜89%の人に局所症状のうちの少なくとも1つが、55〜83%の人に全身症状のうちの少なくとも1つが生じると言われています。これらは接種後3日以内に起こり、1〜3日で消退します。副反応が出た時は、解熱鎮痛薬で対応します。

副反応が生じた場合、2回目の接種では副反応の可能性が高まりますが、1回目の副反応が即時型アレルギーでないか、あるいは重度でなければ、2回接種完了が強く勧められます。

即時型の過敏性反応(接種4時間以内の蕁麻疹、血管浮腫、喘鳴、アナフィラキシー)について、Pfizer-BioNTechでは0.63%、Modernaでは1.5%と報告されています。

翌日発熱しても安静にできるように、予防接種スケジュー ルの調整を希望するとよいでしょう。

また、臨床試験の対象者は白色人種がほとんどでしたし、基礎疾患を持つ方への安全性の確認も十分な数があるわけではないので、引き続き国内での安全性の検討も必要です。

 

<新型コロナウイルスに感染したことがあっても接種してよい?>

COVID-19に感染したことがある人にも、ワクチンは安全で非常に効果的なので、お勧めと言われています。

COVID-19に2回感染し、2回目はより重症になっている人もいるため、ワクチンで免疫を高めることが勧められています。

新型コロナウイルスの90日以内の再感染は稀ですので、感染から90日間までは接種を延期しても良いでしょう。

 

 

<新型コロナウイルスに曝露した直後にワクチンを接種すれば発症を予防できる?>

この場合の、発症予防効果は現時点では保証されていません。
(曝露から発症までは通常4〜5日であり、ワクチンの効果が期待できる期間に比べて短いため)

 

 

<ワクチン接種のせいで新型コロナの検査が陽性となることはある?>

PCR法や抗原検査は陽性となりません。抗体検査の場合は、ワクチンによって作られたウイルスタンパク質に対する抗体反応が陽性となることがあります。別の抗体検査を組み合わせることで、真の感染か判断できます。

 

 

☆最後にひとこと☆

ワクチンも他の薬剤と同様にゼロリスクはあり得ません。病気を予防するという利益と副反応のリスクを比較して、利益がリスクを大きく上回る場合に接種が推奨されますので、普及に向けての手順が日本でも慎重に検討されているところです。

当院でも新しい情報が得られたら、また発信していきたいと思います。

 

ワクチンで集団免疫が成立するには高い接種率が必要なこと、ワクチンの感染拡大予防効果はまだ不明という課題もありますから、しばらく新しい生活様式の継続が必要になるでしょう。

 

新しい生活様式(自粛)をするのに少し疲れも感じている方が多いと思います。不便を感じながらも自粛しなければいけない1番の理由は、ご自身の身体を大切にするために必要だからです。それが回り回って、他の人の健康を守ることになります。ご自身が何らかの体調不良やお困りごとがあった際に、これまで通り、受診したい時に受診できる医療体制の維持につながります。

 

感染者が増える日々で、不安に思うことも多い世の中ですが、自分たちにできることを一つずつ、一緒に頑張っていきましょう。

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