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①新型コロナウイルス感染症について<症状と検査>

こんにちは。すずき小児科・アレルギー科院長の坪田伶那です。

 

今日は、新型コロナウイルス感染症についていろいろな情報があり混乱していると思いますので、現在の状況をまとめてみました。

 

コロナウイルスは昔から存在していて、風邪の原因としてありふれたものです。全部で15種類あり、そのうち人間に感染するのは4種類といわれてきました。

今回、新しい形のものが発見され、重い症状の人もいるため注目されました。

 

話題になったダイヤモンドプリンセス号では、PCR陽性の人のうち約半分が無症状でした。PCR検査では100%診断がつくわけでは無いため、この報告から、新型コロナウイルス感染症にかかった人が10人いたら7人くらいの人は無症状なのではないかと予想されるようになりました。

 

症状は、37.5℃以上の熱、咳、息苦しさ、寒気、下痢、嗅覚・味覚障害、皮疹、くしゃみ、鼻水などが報告されています。よくある風邪の症状ですよね。

症状が出た人のうち、多くの人はこれら風邪症状で済んでしまいます。

しかし、発症から1週間くらいで急に悪化し、入院治療しなければならない人もいます。

 

重症化しやすいのは、65歳以上、高血圧、糖尿病、悪性腫瘍、慢性腎不全、心血管疾患、喫煙、高度肥満の人たちです。

特に年齢が重要で、80歳以上の人は7人に1人くらい亡くなりますが、60歳以下では500人に1人くらいと言われています。無症状で感染している人の数が明らかになってくれば、感染して亡くなる人の割合(死亡率)はもっと下がると考えられます。

 

次は小児についてのまとめです。

なぜかはまだはっきりとは分かっていませんが、小児は軽症が多いです。

そのため、情報も少ないのが現状ですが、全世界の報告をもとにまとめると、

100人コロナウイルス感染者がいたら、そのうち小児は5人程度でした。

100人コロナウイルスに感染した小児がいたら、そのうち5人程度は酸素が必要(中等症)でした。

患者が爆発的に増えたニューヨーク州の報告でも、小児患者は100人に1人、死亡はゼロ、平均2日程度で退院できていました。日本とは退院基準が異なりますが、小児は軽症で済んでいるということが分かります。

 

次に検査方法についてお話しします。

検査方法は現在2種類(PCR検査、抗体検査)あります。

 

PCR検査は新型コロナウイルス感染症を見つけるには有用ですが問題点が3つあり、

1つめ:精度の問題(なんと10人に3人は本当は陽性なのに陰性となります)

2つめ:検体を取るのも綿棒でグリグリとこすって取るし、検体を取る人の感染リスクもあるし、費用もかかるし、検査する技師さんも少ない

3つめ:早く見つけてもその時点で有効な治療が無い

他にも細かな点で問題があり、現状ではPCR検査は全員にするものでは無く、保健所や医師の指導に従って行動することが大切です。熱が出た人全員がコロナウイルスというわけではないですし、コロナウイルス以外の命に関わる病気も考えなくてはいけません。

この辺の話は大事ですがわかりにくい部分でもあるので、治療法について述べるページ(③新型コロナウイルス感染症について<治療法>)でもう一度お話ししますね。

 

抗体検査は、ウイルスが入ってきた証拠をみているだけなので、今感染しているのか、過去に感染したのか、それがいつ頃のことなのか、分かりません。

ただ、カリフォルニアで抗体検査をした報告によると、思いのほか抗体を持っている人が多く、実際にはインフルエンザくらいありふれたものになっている可能性があるといわれています(結論づけるにはまだ情報が少なく、あくまでも可能性です)。

 

長くなるので、予防法については ②  、治療については③に続きます。

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