すずき小児科・アレルギー科

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川崎病のお話 〜新型コロナとの関係はあるのか、ないのか〜

横浜市旭区二俣川にあるすずき小児科・アレルギー科です。

世界で、新型コロナウイルス感染症と川崎病の関連が注目されています。

ここでは、川崎病ってどんな病気?というお話と、実際にコロナとの関係はどうなの?というお話をしたいと思います。

 

★川崎病とは★

細菌の感染、ウイルスの感染、なんらかの環境物質による刺激などの可能性がいわれていますが、今のところ原因不明です。世界中で研究されています。

日本人などアジア人に多く、日本では毎年5000~6000人の子供がかかります。決して珍しい病気ではありません。

全身の血管に炎症が起きます。特に冠動脈(心臓が動くために大事な血管)に炎症が起き、後遺症としてコブが残ることがあります。後遺症が残ると、心筋梗塞などを起こして死亡する危険もあります。

 

★症状★

  1. 1.高熱、不機嫌
  2. 2.白目が赤い
  3. 3.唇が赤い(乾燥してひびわれ出血することも)、舌がいちごのように赤くブツブツになる
  4. 4.発疹(体や陰部にぶつぶつができたり、BCG接種部位が赤くなる)
  5. 5.手と足が赤くなり腫れる
  6. 6.首のリンパ節が腫れる

*すべての症状がそろわないこともあり、診察所見および検査結果(血液検査、心臓エコー、心電図など)から診断します。

 

★治療★

①急性期

治療をしないと症状は1〜3週間続きます。多くは完全に回復します。しかし後遺症(冠動脈のコブ)が一生残る場合があります。

そうならないように、入院で症状や心臓エコーを注意深く観察しながら、治療を急ぎます。点滴のお薬(ガンマグロブリン)と、飲み薬(アスピリン)などを始めます。ガンマグロブリンによる治療をすれば、多くの場合症状は速やかに良くなってきます。症状が良くならない場合、さらなる治療を行います。

熱が下がって、病状が安定したら、退院です。

 

②回復期

退院してしばらくはアスピリンを飲み続けます。血管の炎症のせいで異常が出ていた検査データも、正常に戻っていきます。発熱などの症状がでてから 3 週間目ぐらいから、手と足の指先から薄く皮が むけてきます

後遺症がない場合、日常生活の制限はありません。

川崎病になったあと数年の間は、心臓エコーのフォローが必要です。

 

★新型コロナウイルス感染症との関係★

日本川崎病学会が、報道を受けて調査を行い、日本では新型コロナウイルス感染症と川崎病類似症例は認められていないという声明を出してくれました。

・日本では、2020年2月~4月の川崎病患者は、平年並みか、それ以下に減少した。

・日本で発生した小児の新型コロナウイルス感染症患者は軽症で、欧米で報告されているような重症患者は確認されなかった。また、川崎病と新型コロナウイルス感染症とを合併した患者はいなかった。

・アジア各国における状況についても調査を進めたが、これまでのところ欧米のような小児患者はいない。

・韓国では発熱患者全員にPCR検査が実施されており、最終的に川崎病と診断された患者の中にPCR陽性はいなかった。

つまり、日本やアジア諸国では現時点で、川崎病と新型コロナウイルス感染症との関係を心配しすぎる必要はないということです。

今後も調査・研究が進むと思います。新しい情報が出てきたら、ブログにアップしていきたいと思います!

 

☆最後にひとこと

川崎病は小児科でよくみられる病気です。症状の見極めがお家では難しいこともあり、川崎病症状を疑ったときは、必ず受診してくださいね。夜間休日でも、電話相談した方がよいでしょう(相談先は 熱の測り方と救急受診の目安 からご覧ください)。

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